ワンタキソテール(ドセタキセルの新製品)の適正使用について【重要】

2011/08/10

会員各位


 平成23年8月10日

 社団法人 埼玉県病院薬剤師会

 

ワンタキソテール点滴静注の適正使用について

 
 先月21日に「ワンタキソテール点滴静注20mg/1mL、80mg/4mL」(以下、本剤)が発売されましたが、既存の製剤である「タキソテール点滴静注用20mg、80mg」と濃度が異なるなど、注意が必要なため、適正使用の注意喚起をいたします。

 新しく発売された本剤は、溶解液との混和調製が不要な製剤ですが、タキソテール点滴静注用と異なる点は以下のとおりです。
 

① 有効成分のドセタキセル濃度は、ワンタキソテール点滴静注の方が2倍であること。

② ワンタキソテール点滴静注は、エタノールを予め含有しているため、アルコールに過敏な患者様への投与には十分な注意が必要であること。

③エタノール含有量はワンタキソテール点滴静注の方が多く(約2.2倍)なっていること。
 

 本剤の採用を検討する施設は以上の点を留意し、既存のタキソテール点滴静注用と本剤を混在して使用する施設においては、注射剤の取り違え、投与量(調製量)の間違いなどの医療事故に繋がる可能性があるので、十分に注意してください。
 さらに、医師、薬剤師、看護師等の関係者に情報提供し、本剤の適正使用に十分に留意するようお願いします。

 この情報は日本病院薬剤師会のホームページにも掲載されております。なお、詳細は発売元のサノフィ・アベンティス株式会社および各施設の担当MRなどにお問い合わせください。


日本病院薬剤師会のホームページ
http://www.jshp.or.jp/cont/11/0725-2.html